児童養護施設で人生の半分を過ごして、いろんな理由で入所してきた子を見てきた話。

児童養護施設で人生の半分を過ごして、いろんな理由で入所してきた子を見てきた話。

私は児童養護施設で人生の半分以上を過ごした。

その中で一緒に生活してた子の入所理由を少し書いていこうと思う。

子供同士では入所理由を聞かない。

それが暗黙のルールとなってる。

でもたまに数人で腹を割って話すときがあったりする。

そのときに聞いた話とかをまとめてみた。

あとから施設の内部的なのも少し書くから

みんなに児童養護施設というものを知ってもらいたい。

 1人目

その子は4歳のときに入ってきた。

新しい子が来るとすぐわかるんだけど、その子は顔の2/3をやけどしてた。

で、腕にガーゼが貼ってあったんだけど少し剥がれてたのね。

そこから見えたのは4歳の小さな細い腕に

明らかに髪を巻くコテを押し付けられたであろう特有の棒状のやけどのあと。

当然そんなことする親だから冷やしてあげたりとかしてないんだろうね。

ただれてて、もう今更消毒してもなにしても手遅れって感じの色と状態。

ここまで書けばわかると思うけど、ひどい幼児逆待で入所してきた。

正直そこまで明らかな逆待の子はなかなか来なかったから

久しぶりにすごい子が来たな、と思った。

ちなみに顔のやけどの詳細はわからん。

次の日からその子は病院に通って顔のやけど、腕

そして後から知った背中の大きな傷は手術なのかなんなのか。

小学校に上がった頃にはほとんどきれいになくなっていた。

でも顔のやけどはうっすら残ってる感じ。

 2人目

この子は小学2年生のときに入ってきた。

入所理由はよくわからない。

だけど入所することになった経緯を書こうと思う。

その子はお母さん、お父さん、姉、弟の5人家族だった。

ある日お母さんが急に『旅行に行こう』って言い出したらしい。場所は忘れた。

1週間前から準備して姉とも弟とも「楽しみだね」って話してたんだって。

で、旅行当日。

犬飼ってたらしいんだけど、その日は犬も一緒に車に乗って旅行に行ったらしい。

ほんとに家族。全員での旅行だねってうきうきしてたって。

結構走ったら運転してるお父さんが道に迷ったって言い出して

道の路肩に車を止めて近くの建物に警備員さんがいたから

その子に『道を聞いてきて』って、お父さんとお母さんが頼んだらしい。

で、その子は車を降りて建物の入り口に立ってる警備員に道を聞いて

車の場所に戻ると…車がいなくなってる。

あれ?お父さんたちは?って困惑した。

その子はまた警備員のとこに戻って事情を話すと

「とりあえずこっちでお話聞こうか」

そういって連れられたのは児童相談所だった。

そう、その警備員とは児童相談所の前で立っている警備員だった。

その子の親はわざと計画的にそこに車を止め

その子を降ろしそのまま行ってしまった。

なにも知らないその子はなすがまま

児童相談所の先生に連れられて一時保護されることになった。

そしてその子が持っていた荷物の中には旅行と思っているから

替えの下着や洋服などが入っていて生活に困らない。

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